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重量を上げる前に確認すべきこと|腹圧が正しく使えない人の3つのミスとチェックリスト

重量を上げる前に確認すべきこと|腹圧が正しく使えない人の3つのミスとチェックリスト

GS Lab |

重量が伸びない、腰が痛い。その前に確認すべきことがあります

スクワットもデッドリフトも、重量を追いかける前に必ず確認しなければならないことがあります。それが「腹圧」です。フォームが崩れる、重量が伸び悩む、トレーニングのたびに腰に不安を感じる——こういった悩みを抱えているとき、多くの方が「もっと重い重量で慣らすしかない」と思いがちです。しかし実際には、腹圧という土台が整っていない状態でいくら重量を積み上げても、パフォーマンスは上がらず、ケガのリスクだけが静かに高まっていきます。まずは重量計ではなく、自分の体の内側に目を向けることから始めてみてください。

「お腹に力を入れている」は腹圧ではないかもしれません

腹圧について「お腹を凹ませる」「お腹に力を入れる」と理解している方は少なくありません。しかし残念ながら、その感覚だけでは本当の腹圧にはなっていない可能性があります。腹圧とは、腹腔内の圧力を高めて体幹を360度から固める状態のことです。お腹を凹ませると、むしろ圧が外に逃げてしまい、体幹の剛性が下がります。感覚・キューイングの観点から言えば、腹圧の正しいイメージは「360度外に広げる感覚」です。方向が違うだけで、まったく別のことをしていることになります。

ミス1:息の方向が逆になっている

腹圧を高めるときの息の方向は「お腹を膨らませる」です。鼻からしっかり息を吸い込み、空気をお腹の中に押し込むようなイメージで、胴体全体を外側に張り出させます。前だけでなく、背中側・脇腹・骨盤底まで含めた360度に圧を広げる意識が重要です。「お腹を凹ませる」動作はインナーマッスルを働かせているように感じますが、実際には腹腔内の圧が逃げてしまい、体幹の安定性はむしろ低下します。重量を持つ前に、まず息の方向を確認してみてください。それだけで体幹の感覚がまったく変わることがあります。

ミス2:腹圧を入れるタイミングが遅い

もうひとつよくあるミスが、腹圧を入れるタイミングです。バーを握ってから、あるいはしゃがみ始めてから腹圧をかけようとしても、それでは遅すぎます。体が動き出した瞬間にはすでに負荷が体幹にかかっているため、後から固めようとしてもその圧力に対抗できません。腹圧は「動く前に完成させる」ものです。スクワットであればバーに触れる前、デッドリフトであれば引き始める前の段階で、しっかりと息を吸い込んでお腹を張り、体幹を固めた状態を作ってから動作に入ることが基本です。このタイミングのズレひとつで、腰への負担はまったく変わってきます。

腹圧チェックリスト|動く前に確認する5項目

  • 息は鼻から吸う
  • お腹を外に張る(凹ませない)
  • 動く前に固める(バーを持つ前・しゃがむ前)
  • 背中も張れている
  • ボトムポジションでも圧を維持している

腹圧が整うと、重量の意味が変わってきます

腹圧を正しく使えるようになると、同じ重量でも体幹の安定感がまったく異なることに気づきます。「重量を動かす」のではなく「筋肉で動かす」感覚に近づき、スクワットやデッドリフトで本来鍛えたい筋肉への刺激が格段に高まります。フォームが崩れていた原因が重量ではなく腹圧にあったと気づいたとき、多くのトレーニーは「もっと早く知りたかった」とおっしゃいます。まずはいつものワークセットより少し重量を落として、今回紹介した5項目のチェックリストをひとつひとつ確認しながら動いてみてください。土台が変われば、重量は自然についてきます。