ギアを揃えたくなる気持ち、わかります
トレーニングを続けていると、ギアへの興味が自然と湧いてきますよね。ベルト、グリップ、ニースリーブ、ラップ類——まとめて揃えたくなる瞬間があるのは、真剣にトレーニングと向き合っている証拠だと思います。ただ、導入する順番を間違えると、使わないまま棚に眠り続けるギアが増えていくことになります。最初の1本を何にするか。ここが思っている以上に大切な判断です。
「あると便利」と「今すぐ必要」は、まったく別の話
ギアには大きく分けて2種類あります。「フォームを守るために必要なもの」と「あると便利なもの」です。優先すべきは、間違いなく前者です。トレーニングシューズ、リストラップ、パワーグリップといったギアは、フォームの土台を守ったり、ターゲット筋への刺激を確保するために機能します。一方でベルトやニースリーブは、正しいタイミングで入れれば非常に有効なギアですが、そのタイミングより前に揃えてしまっても、本来の効果を引き出せないことが多いのです。見た目を整えるためのギアは、本当に後でいいのです。
まず買っていいギア:この3つから始めてください
最初に揃えるべきギアとして、GORILLA SQUADがおすすめするのはこの3つです。まず「トレーニングシューズ」。これはフォームそのものの土台になります。足元が安定しないと、どれだけ意識してもスクワットやデッドリフトのフォームは崩れやすくなります。次に「リストラップ」。プレス系の種目で手首が反ってしまったり、重量を上げるにつれて手首の違和感が出てきた場合は、早めに導入する価値があります。手首を適切にサポートすることで、ベンチプレスやショルダープレスで本来鍛えたい部位への集中が高まります。そして「パワーグリップ」。引き系の種目全般——ラットプルダウン、チンニング、ベントローイング、シュラッグ——で握力が先に終わってしまう場合に機能します。背中のターゲット筋に集中するためにグリップの制限を外す、というのがパワーグリップの本質的な役割です。初めて補助ギアを使う方には、装着が簡単で引き系全般に対応できるパワーグリップが特に向いています。
急がなくていいギア:タイミングが来てから導入する
ベルト、ニースリーブ、ラップ類は、それぞれ「使うべきタイミング」が明確にあります。ベルトは「ベルトなしで腹圧を出せるようになってから」が基本です。腹圧の使い方をフォームで習得する前にベルトに頼ると、ギアへの依存が生まれやすく、本来強くなれる部分を伸ばせなくなる可能性があります。ニースリーブは、膝に違和感や不安が出てきたタイミングで検討してください。膝の安定感や保温効果を目的に使うもので、まだ違和感がない段階では不要です。ラップ類も同様で、扱う重量が上がってきてから初めて必要性が生まれてきます。焦って揃えず、自分の体の声を基準にしてみてください。
今の自分に必要なギアを見極めるチェックリスト
以下の項目で、今の自分の状況を整理してみてください。当てはまる項目が多いほど、対応するギアの導入を検討するタイミングが来ているかもしれません。
- 手首に痛みや違和感があるか
- 引き系の種目が週2回以上あるか
- 高重量を扱い始めているか
- 膝に違和感があるか
- ベルトなしで腹圧を意識して出せるか
たとえば「手首に痛みがある」「引き系が週2以上ある」に当てはまるなら、リストラップとパワーグリップの導入を具体的に考える段階です。「膝に違和感がある」なら、ニースリーブ【スタンダード】からスタートするのが自然な流れです。「ベルトなしで腹圧を出せる」が確認できていれば、ベルトの導入を検討するステップに進んでいます。自分のボトルネックを正直に見つめることが、ギア選びの一番の近道です。
ギアは「揃えるもの」ではなく「ボトルネックを外すもの」
ギアの本質は補助です。今一番制限になっている部分を外すために使う道具です。全部最初から揃える必要はまったくありません。大切なのは、自分のトレーニングの現状に合ったタイミングで、必要なギアを1つずつ入れていくことです。シューズでフォームの土台を作り、グリップで引き系への集中を高め、ラップで手首をサポートし、そしてベルトへ。この順番で丁寧に積み上げていくことが、長くトレーニングを続けながら着実に強くなるための考え方だとGORILLA SQUADは考えています。最初の1本、ぜひ焦らず選んでみてください。